about和のやすらぎの枝について

和のやすらぎ「枝」は、心を「脳科学」と「心理学」を
基本的理論に取り組んでいます。

心が原因で悩んでおられる方、今世の生きていく意味を知りたい方などを対象として、催眠療法・心理療法を行っているカウンセリングルームです。
癒しの空間の中、心地よい音楽、ホッとする間接照明の中で、深いリラクジェーションを用いてセッションを行っております。

講座は脳科学を元に 、 脳と心の仕 組みからセッションまでの流れを身に付けて頂きます 。

「人は何故悩むのか?」その原因を見つけ、そして、心からのメッセージを受け取る・・・それがヒプノセラピーです。

催眠療法(ヒプノセラピー)は、顕在意識と潜在意識の間にあるクリティカルファカルティーという膜を開き、潜在意識の領域にダイレクトに入り込んで行き 、 今の悩みの原因や影響している記憶に辿り着ける心理療法の一つです 。

和のやすらぎ枝では、ヒプノセラピスト(催眠療法士)としての信頼性の高い認定を受けています。
また、精神科などの医療との提携も行っております。

HYPNOTHERAPY催眠(ヒプノ)とは

心はどこにあるの?そう聞かれると殆どの方は「こころは胸にある」そう答えます。じつは、心は頭の中にあるのです。
私たちの頭の中には、顕在意識(解っている意識)と潜在意識(無意識)の二つが存在しています。
図のように、顕在意識は全体の5%程度、そして潜在意識は95%も占めていると言われています。
解っているのにどうしても出来ない・・突然襲ってくる不安や恐怖・・リアルに見る夢・・それは、無意識から湧き上がってくる感情や感覚です。

通常、私たちが生活する上で働いている脳は、 顕在意識(解っている意識)を使っています。
しかし今の自分を形成している人格、突如湧き出る感情というのは、潜在意識(無意識)によって作られています。
もし、今の自分が無意識のうちに起きてしまう出来事にとても苦しんでいるのなら、この潜在意識に直接働きかけて原因の根本をつきとめ、それに伴った解決策が必要になります。

無意識はどんな時に、どのようにして頭の中で存在するのでしょう?
実は、無意識という意識は母親のお腹の中から作り始められるのです。
私たちの脳は、ニューロン(心や精神をつかさどる細胞)があります。
そのニューロン回路は胎内にいるときから形成されています。

母親の骨振動、羊水の水振動を通して五感の全てを感じています。
胎児は母親の気持ちや、周りの声、周りの状況など、全てを感じ取っています。
臭いや、触覚も同じです。
生まれた瞬間の記憶、生まれた瞬間に見たもの言われた言葉・・すべてを記憶しています。

その記憶は潜在意識の中のデーターファイルに保存されていると言われています。
その記憶に今現在の何かが反応して、「こころ」の悩みとして表面化してきているのです。

「解っているけどできない」そんな自分に苦しんでしまいます。
言葉を発することができない潜在意識は、「パニック障害・リストカット・摂食障害・うつ症状・アルコール依存症・登校拒否」など様々な形で私たちに知らせてきます。

この時期の環境や見たもの、聞いたものが全て潜在意識で受け取られ、その人の人格を作るための材料となっています。
つまり、無意識(潜在意識)の影響で苦しんでいる方は、この潜在意識が作られた幼児期に何らかのショックな出来事などを 体験していまい、それがトラウマになって大人になった今でもあなたを苦しめていることが多いのです。

催眠療法とは顕在意識と潜在意識が繋がりやすくなった状態を利用して行う心理療法です。
これまで気づかなかったことが浮かんだり、思い出したりすることがあります。そして、そこでの体験から得られた学びや気づきが、現在の問題の解決や目的の達成に繋がったりする可能性があるのです。
「起きている状態]  →  「催眠状態」  ←  「寝ている状態」
意識はあります。声も聞こえます。しゃべっている言葉もわかります。
潜在意識と顕在意識が繋がった状態なので、「入っていないのでは?」と思うほど、意識がはっきりしています。 深いリラクゼーションの中で行う療法ですので、とても心地よく癒されてきます。

*注1:AMA(米国医師会)の1958年”催眠の医療利用(Medical Use of Hypnosis)”について

BMA(英国医師会)は1955年に、「小委員会は入手可能な臨床結果を吟味検証することにより催眠の価値、およびいわゆる心身症のいくつかの症例において使える治療方法でありうること、またそれはそのような状態において隠れている動機や葛藤を掘り起こす価値ある方法たりうることを認めました。小委員会の意見では、治療方法のひとつとしてそれは症状の除去と思考や行動の病的な習癖を改める能力があることを証明した…。…催眠を用いて外科手術や歯科手術で無痛状態や無知覚状態を作り出すことができる、また適切な被験者に用いれば、それは分娩時に通常の出産手順を変えることなく分娩時の痛みを和らげる効果的な方法である。」として催眠を承認しました。

AMA(米国医師会)では、1957年にメンタルヘルスに関する協議会が催眠についての調査研究を開始し、1958年に”Medical Use of Hypnosis”(催眠の医療使用)と題した報告書を発表して、正式に催眠の使用を認めました。そのレポートの中で、「催眠の使用は、ある種の疾病の治療において有資格の医科・歯科従事者によって用いられれば有効な役立つ技法となる医療装備一式のひとつとして認められる。(The use of hypnosis has a recognized place in the medical armamentarium that is a useful technique in the treatment of certain illnesses when employed by qualified medical and dental personnel.)」としています。

1961年にAMAは医療従事者に催眠療法のトレーニングを144時間受講することを推奨しています(Alfred A. Barrios, “Psychotherapy” magazine, vol.7, No.1)。

1958年のレポートをもとに、「AMA(米国医師会)が1958年に催眠療法を承認した。」という表現が世界中で使われています。だが、これは厳密にいうと正確な表現ではありません。1987年6月にAMAは1881年から1958年までに策定された診断と治療方法に関するすべての方針を撤回しているのです。

ただし、この方針撤回は催眠療法を否定するためのアクションではないということは明らかです。催眠療法は1987年以降も現在に至るまで米国の医師によって使用されています。AMAが毎年刊行している、医療機関が実施している手技や医療サービスを保険申請する際に用いる用語とコード番号を付した用語集、”Current Procedure Terminology”(CPT:医療通用手技用語集)に”Hypnotherapy(催眠療法)”(CPT Code: 90880)という用語は1987年以降も掲載され続けており、2011年の最新版にも掲載されています。

1987年の方針撤回は1958年と1961年のもともとの催眠療法を承認した意図や考え方を変えるものではないと思われますが、「AMA(米国医師会)が1958年に催眠療法を承認した。」という表現は歴史的事実としては正しいとしても、1987年にAMAが1881年から1958年までの方針を撤回した事実を外して記述することは正確な情報提供とはいえませんので注記としてお知らせいたします。

(文責・日本ホリスティックアカデミー代表・村井啓一、2010年11月5日)