私は、自宅の郵便ポストが怖くて仕方がありませんでした。酷いときは一週間も見ることができず、大切な郵便が届いているときは、何度となく失念したことがあります。平均して二日から三日は郵便受けを開けることができません。もうその状態が数十年続いていました。
ある時、それは何かのトラウマがあるのではと友人に言われ、その友人から和のやすらぎ枝を教えていただきました。セッションを申し込んだ後、セッションが怖くて仕方がありませんでした。
当日、サロンに伺うと、その場所は想像とは全く違って、一気に癒される感じがしました。大塚先生から説明を受けて、早速誘導から記憶へ入っていきました。
そこは、幼い時の自宅でした。大好きなおばさんがお布団の中で意識がなく横になっていました。看病の甲斐もなく、おばさんは一週間ほどで天国に旅立ちました。おばさんには三人の子どもがいて、私と同じくらいの年でした。
幼い子供を残して旅立つ母、その死を受け入れることができない従妹たち。やがて、その子供たちに新しい母親がやってきます。でも、なかなか我が子のように可愛がってもらえない従妹たちは、悲しい日々を送っていました。
そんなある日、従妹の女の子が、私に一枚の封筒を渡しました。辛い気持ちを誰かに分かって欲しいとの必死の気持ちが詰まっていました。それを幼い時から大人の誰かに分かって欲しかったのだと思いますが、悲しくも自死という選択肢を選んで、本当の母親のもとに旅立っていきました。
セッションの中でその記憶が出てきた時、もっとちゃんと聞いてあげれば良かった、私が大人の誰かに見せていたら彼女は死を選ばなかったかもしれないと思いました。その悲しみと後悔が一枚の封筒に詰まっていて、郵便受けを開くことができないのだと、セッションを通して気づくことができました。
ヒプノセラピーは、心の底に眠っている悲しみや後悔を癒してくれるものなのだと思いました。